英文法でよく目にする「三人称単数」と「三人称複数」の考え方は、私たちが普段使っている日本語にはありません。
そんなこともあり、一度なんとなく覚えても結局よくわからなくて英語に苦手意識を持ったままの人も少なくないかと思います。
でも大丈夫!
心配ありません。
この機会にシッカリ英文法の基本である「人称代名詞」を復習して植え付けられた英語への苦手意識を克服しましょう。
手始めに次の一般動詞の”have/ has”を選択する現在形の問題文を見てください。
My brothers (have /has) 〜
Mike and Tom (have /has) 〜
The teachers (have /has) 〜
正しいのは‘have’か‘has’どちらでしょうか?
ここでひとつでも‘has’を選択していたら三人称単数と三人称複数の区別ができていないことになります。
わかった人も理由を正しく説明できますか?
内容としては中学英語になりますが、英文法の基本で重要な部分ですから復習も含めおさらいしてみましょう。
英文法の人称代名詞を正しく理解しよう
まずは大前提である英語の人称代名詞について整理。
英語の文法での人称代名詞とは、
1人称:話し手・私/私たち「I, we」
2人称:受け手・あなた「you」
3人称:1人称と2人称の以外の人やモノ全て「she, he, it, they, Tom, the Tokyo Tower…」
のように明確に分けられており、それぞれ主語(主格)が何人称で単数か複数になるかを表にするとこのようになります。
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | ||
単数 | 1人称 | I | my | me | mine |
2人称 | you | your | you | yours | |
3人称 | he she it |
his her its |
him her it |
his hers — |
|
複数 | 1人称 | we | our | us | ours |
2人称 | you | your | you | yours | |
3人称 | they | their | them | theirs |
なぜ?このように主語を人称で区別する必要があるかというと、英語では三人称単数/複数かによって”have”↔“has”のように一般動詞が変化する文法上のルールがあるためです。
三人称単数の基本ルール
ちなみに、三人称単数が主語で現在形の文の場合に限り、
主語+has 〜
となります。
また、この三人称単数・複数の正しい使い方が日本人に理解しにくく混乱しやすい原因のひとつに、現在形の文が”has”だっとしても、否定文「doesn’t have」、疑問文「Does she have 〜? 」や過去形の疑問文「 Did she have 〜?」になると、”has”が一般動詞として基本の形である”have”に戻るルールがあるので必ず覚えておきましょう。
例)
現在文:He has a pen.
↓
否定文:He doesn’t have a pen.
疑問文:Does he have a pen?
過去形の疑問文:Did he have a pen?
※こちら一般動詞の過去時制の基本もご覧ください。
「三人称単数と三人称複数の見分け方 2 へ続く」