どのような英文でも基本は4つの主要素から構成される5文型の形に分類して理解できるのですが、英文の中にはSVOCのどれにも当てはまらないような語句が見つかることがあります。
例)
I will work my homework in a library.
この例文を、
S = 主語(誰/何)
V = 動詞(状態/行動/時制)
O = 目的語(V → 対象)
C = 補語(S or O = 説明)
1文型:SV(主語+動詞)
2文型:SVC(主語+動詞+補語)
3文型:SVO(主語+動詞+目的語)
4文型:SVOO(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)
5文型:SVOC(主語+動詞+目的語+補語)
に当てはめて5文型で見ると、
I = S
will work = V
my homework = O
in a library. = ?
となって文型SVO+”in a library”に対してはSVOOやSVOCにも当てはまらない感じがしませんか?
実際にこの例文中の「in a library」はS、V、O、C どれにも当てはまりません。
このように文の意味をわかりやすく説明(修飾)してくれる、このような語句を「修飾語(M)」と呼びます。
今回はこの修飾語(M)についておさらいしてみましょう。
英文法の修飾語 Mとは?
修飾語は一般的にMで略されます。修飾語・Modifier = M
この修飾語M は文の内容を表現豊かに描写するには欠かせない英文法の大事な要素。
役割としては、主語S、動詞V、目的語O、補語C の名詞に修飾語Mで説明を追加することで細かい表現ができるようになる、と覚えておけばよいでしょう。
ちなみに修飾語Mは主に、
- 名詞を修飾する「形容詞的な修飾語」
- 名詞以外を修飾する「副詞的な修飾語」
の2種類に分けることができます。
次の例文を見てどの語句が修飾語M()に当たるのか理解しておきましょう。
形容詞的な修飾語の使い方
「名詞←(修飾語M)」名詞を後ろから修飾「後置修飾」します。
形容詞的な修飾語の例)
We are looking at the fish (in the fish tank).
This is a bag (made in Italy).
Do you have something (to drink)?
I know the woman (who is singing on the stage).
The computer (on the desk) is mine.
副詞的な修飾語の使い方
「名詞以外 ←(修飾語M)→名詞以外」動詞・副詞・形容詞・文全体を前後から修飾します。
副詞的な修飾語の例)
I used to sing (in a class).
He played the piano (very) well.
She is smart (enough to pass the exam).
(Unfortunately) we could not meet him.
I’d like to have launch with you (if I don’t have a meeting tomorrow).
修飾語M の見分け方
修飾語Mはその名の通り、S・V・O・Cや文全体を表現豊かに修飾してサポートしてくれる役割ですから、仮に修飾語を取ったとしても文として大筋の意味は崩れずに理解できるのが一般的。
つまり、取っても文意が変わらない語句であれば、おおよそ修飾語Mである、と覚えておきましょうね。
修飾語Mを取っても意味は通じる例)
We are looking at the fish (in the fish tank).
→ We are looking at the fish.
This is a bag (made in Italy).
→ This is a bag.
She is smart (enough to pass the exam).
→ She is smart.
これで、修飾語M の見分け方は大丈夫ですね!
修飾語Mの使い方まとめ
SVOCのどれにも分類できない修飾語は次のポイント理解しておけば大丈夫ですよ。
- 修飾語Mは、主語S、動詞V、目的語O、補語C の名詞の前後に追加することで細かい表現ができる。
- 修飾語Mは主に「名詞を修飾する形容詞的な修飾語」と「名詞以外を修飾する副詞的な修飾語」に分けることができる。
- 基本的な役割として名詞に対して補足説明として修飾しているだけなので、修飾語を取ったとしても文として大筋の意味は崩れずに理解できるのが一般的。
※修飾語Mは、必ずSVOCの5文型の形と一緒に覚えておきましょうね。