日本語になくて英語にはある文法の中で最も理解しにくい項目のひとつは「冠詞」ではないでしょうか。
冠詞 = 名詞の前に付く‘a’、’an’、’the’ というやつですね。
例)
This is a pen.
I want to eat an apple.
The dog has a withe tail.
From the earth to the moon.
ご覧の通り冠詞は次の3つしかありません。
a
an
the
たった3つしかないのに、なぜ?こんなに冠詞を理解するのが難しいのか。
それは、英語で使われる冠詞は私たちの日本語には無い概念で、基本的な使い方も含め例外的な用法も数多くある為、日本語を使う私たちはどうしても混乱してしまうのです。
結果としてこのモヤモヤした混乱が日本人の英語への苦手意識を助長してしまうことに。
でも大丈夫です!
英語の冠詞は例外的な使い方と基本的な使い方とを区別する方法を理解しておけば、冠詞の正しい使い方は英語学習の過程で自然に習得できるはずです。
ここで説明する内容をシッカリ覚えて、苦手だった「冠詞」を上手く使えるようにしてみましょう。
それでは、冠詞克服の旅へ Let’s dive in!
冠詞 ‘a / an / the’ の種類と基本ルール
繰り返しになりますが、英語のような冠詞は日本語には存在しません。
よって、私たちにとってはとても不思議な言葉のルールに感じることでしょう。
そんな冠詞には幾つかの基本ルールがあり、そのひとつに「名詞の前に置いて使う」というのがあります。
冠詞の例)
He has a pen.
I visited the Tokyo Tower.
I have a cat. The cat has a black tail.
しかしながら、基本ルールとは別に「無冠詞」と言って例外的に冠詞を使わない名詞や文脈的な条件も数多く存在しており、それらを理解して正しく区別することが必要。
そして特にこの無冠詞の存在が冠詞の習得を一段と難しくさせています。
無冠詞の例)
Can I have some water?
They climb Mt. Fuji.
We are going to Ginza Street for shopping.
Let’s walk through Central Park in New York.
つまり、冠詞を使うには、逆に使ってはいけない無冠詞となる名詞や条件について事前に知っておかなければいけません。
そんな冠詞の習得方法としては、まず最初に名詞の種類と基本的なルールを覚えて、実際に英語を使いながら無冠詞のような例外ケースを確認しつつ感覚的に慣れながら理解していくのが一番の近道だと言えます。
最初はちょっと大変かもしれませんが、基本ルールと名詞の種類さえ覚えておけば、英語の学習が進むにつれて冠詞の正しい使い方が自然と身に付くはずですから、臆せず前に進みましょう!
必ず知っておきたい冠詞の種類と機能
まず、英語の冠詞は’a’、’an’、’the’ と3つありますが、’a’、’an’ の「不定冠詞」と’the’の「定冠詞」の2種類に分けられます。
そして、例外が多く存在する冠詞を全く付けない「無冠詞」もあるので全部で3種類ということになります。
日本語から見ると無冠詞はちょっとややこしい概念ですが、考え方としては「存在するけど数えられない名詞」に対しては冠詞を使わないということです。ちょっと無理矢理に数を使って表現するならば無冠詞とは「大きさが変化する0」のような感じ。
よって、冠詞の機能として名詞に対し次のような役割があると覚えておくとわかりやすいです。
無冠詞(冠詞は無し= 対象は存在するが数えない)
定冠詞(the= 対象を特定する)
不定冠詞(a / an= 対象は不特定の中のひとつを示す)
では、それぞれ順を追って説明してみましょう。
「冠詞と名詞について 2 へ続く」