わかる!a, an, the 冠詞の使い方

スポンサーリンク
もう迷わない!冠詞 a /an /the を区別して正しく使う方法

定冠詞 ’the’ と不定冠詞 ‘a /an’ の違い

定冠詞 ‘the’ の話を進める前に定冠詞 ‘a /an’との違いを理解しておきましょう。

まず、定冠詞’the’の大きな特徴としては、不定冠詞”a / an”が加算名詞で不特定の中から単数1つを指すのに対して、’the’は大胆に加算名詞の単数/複数や不可算名詞を問わず、一部の例外を除き、印象付けたい全ての名詞を対象として特定することが可能なところです。

つまり、不定冠詞 ‘a /an’ の「一般から単数を1つを示す」とは違い、定冠詞 ’the’ は「なんでも単数/複数を問わず特定して示せる」ということ。

a /an の例)
He has a book.(彼は本を(一冊)持っています。)
They all have books.(彼ら/彼女らみんな本を持っています。)※複数形なので1つを指すことができない。よって無冠詞。

the の例)
He has the book.(彼はその本を持っています。)
They all have the books.(彼ら/彼女らはみんなその本を持っています。)

文脈上で再び話題にしたい名詞は ’the’ を使って特定する

一度話題に上がった名詞が、聞き手や読み手が同じ「人、物、場所」だと共通で認識している限り、定冠詞’the’を使って名詞を特定させながら文や会話を続けるのが基本的な文法上のルール。

例)
I bought a book yesterday. The book was interesting.
(昨日本を買いました。その本は面白かったですよ。)

ちなみに、最初の名詞が不可算名詞でも文脈上2回目で同じ名詞を指す場合においては定冠詞’the’を使って特定させます。

例)
I had some wine with dinner last night. The wine was good for the price.
(昨夜は夕食と一緒にワインを飲みました。そのワインは値段の割に美味しかったよ。)

また、定冠詞’the’の便利な使い方のひとつに、話題に上げる名詞が書き手/話し手と聞き手/読み手の間で明らかに共通の話題だと認識される場合は、最初から’the’を使って対象の名詞を指すことができます。

つまり、会社の同僚や同じ学校の友人などと話す場合は’office’や’school’は共通の同じ場所になるので’the’で特定させます。

例)
Are you going to the office tomorrow before noon?
(明日正午前にオフィスへ行くつもりですか?)

時間枠を具体的に特定したい場合は定冠詞 ’the’ を使う

1日の時間帯、週、月、季節等のまとまった時間枠を指す場合にも ‘the’を使って特定させます。

例)
in the morning.(その日の朝に)
in the afternoon.(その日の午後に)
in the evening.(その日の夜に)
in the day.(その日に)
in the week.(その週に)
in the summer.(その夏に)
in the next year.(その来年に)

常識的に世の中に1つだけの物や建物には定冠詞’the’を使う

歴史的もしくは象徴的で世の中にひとつしか存在しない物や建物に対しては定冠詞’the’を使います。

例)
the moon(月)
the earth(地球)
the Tokyo Tower(東京タワー)
the Tokyo Skytree(スカイツリー)
the Taj Mahal(タージ・マハル)

ここで間違いやすく注意したいのが、世の中に1つだけ存在している名詞の全てに’the’が付くわけではなく、後半に説明しますが、定冠詞’the’を使わない無冠詞の固有名詞カテゴリー(曜日、都市名、地名、山名、通り名、湖名、公園名…etc)も数多く存在するということを覚えておきましょう。

無冠詞の名詞の例)
See you Monday.(月曜日)
I live in Tokyo.(東京)
We clim Mt. Fuji.(富士山)

スポンサーリンク

定冠詞 ’the’ のまとめ

定冠詞 ‘the’については下記の内容を覚えておきましょう。

  • ’the’は文法や会話上の名詞(物、場所、人物)を明確に指し示し特定する。
  • ’the’ は、なんでも単数/複数を問わず特定して示せる。
  • 会話や文脈上で再び話題に上げるときは ’the’ を使って名詞を特定させる。
  • まとまった時間枠を示す場合には’the’を使って特定させる。
  • 世の中にひとつしか存在しない物や建物に対しては’the’を使う。

※固有名詞でも’the’を付けない無冠詞のカテゴリーが存在するので注意しましょう。

冠詞を付けない「無冠詞」の使い方

最後は無冠詞についてです!

不特定の中からひとつを指して ‘a /an’ を付ける不定冠詞。

明確に特定させて ’the’ を付ける定冠詞。

そして「名詞の前に何も冠詞を付けない」無冠詞。

次が無冠詞の例文になります。

例)
She lives in Tokyo.
They have books.
I bought some fruits.

冠詞は英語で = ‘article’ といいますが、無冠詞は =“zero article”と呼ばれており、冠詞の最も複雑なところはその無冠詞の存在にあると言えます。

だって、無冠詞の名詞に冠詞を付けると間違になるから。。

そんな手強い無冠詞の習得方法は基本ルールをシッカリ理解して、それ以外で例外的に無冠詞になる名詞カテゴリーを覚えていく他ありません。

一見大変そうですが、数多くある無冠詞の名詞カテゴリーを覚えていく過程で、誰でも感覚的に無冠詞の使い方が理解できるよになると思いますから心配しなくて大丈夫!

英語の習得で大切なのは使いながら感覚的に慣れていくことですから、焦らずに行きましょう。

「無冠詞の基本的なルール 5 へ続く」