わかる!a, an, the 冠詞の使い方

スポンサーリンク
もう迷わない!冠詞 a /an /the を区別して正しく使う方法

冠詞と名詞について

英語の冠詞には3種類(定冠詞、不定冠詞、不定冠詞)あることがわかりましたが、どの冠詞を使うか決める前提条件として対象の名詞がどのような種類であるか正しく把握しておくことが重要!(ここがわからないと冠詞は正しく使えません)

冠詞の基本的な英文法ルールとして名詞の前に置いて使うと説明しましたが、まず「名詞」についておさらいしておきましょう。

名詞とは一般的に「人物、物、場所」のことで、冠詞を使う上で重要なのは、主に次の名詞の種類と性質を必ず理解しておくことです。

加算名詞(1つ2つと個が数えられて単数から複数形へ変化できる)
例)boy, girl, student, pen, apple, car, park, zoo, store….etc.

不可算名詞(そのままでは1つ2つと個が数えられない)
例)water, air, smoke, food, furniture, time, money, love, information…etc.

固有名詞(カテゴリー内でそれ以外に存在しない)
例)Japan, Tokyo, Mt. Fuji, April, Tom Cruise, Star Wars, Microsoft, Apple, the Beatles…etc. (多くが一文字目は大文字で表記されている)

そして、英語では無冠詞の場合を除いて、名詞の前には冠詞を付けるのが一般的な文法ルールになります。

少しクセのある「無冠詞」については後で説明するとして、まずは一般的な不定冠詞 ‘a / an’ について覚えましょう。

スポンサーリンク

不定冠詞 “a / an” の役割と使い方

ようやくここからが、本題である冠詞の使い方です。

まず、例文をみてください。

例)
I bought a book.
I am going to a park.
She is a student.

ご覧の通り、不定冠詞 ‘a /an’ は数えられる可算名詞の単数に対して不特定の中から「ある1つの」物、場所、人物を指す場合に使われます。

例)
Can I have an apple?(リンゴを1つちょうだい。)

よって、名詞が可算名詞でも複数形の場合では「ある1つの」物を指すことができないので、不定冠詞の”a /an”は使いません。

例)
I have books.(私は本を何冊か持っている。)

このように不定冠詞 ‘a /an’ を可算名詞の単数形に使うことで、話し手の名詞に対する印象を表現することができます。

不定冠詞の例)
a book = 不特定の中の1冊
an apple = 不特定の中のリンゴ1つ
a student = 不特定の中のいち生徒

そして、表現する対象が可算名詞で複数形の場合は「無冠詞」になり不定冠詞 ‘a /an’ は使いません。

無冠詞の例)
books = 不特定の中の複数冊の本
apples = “不特定の中の複数個のリンゴ
students = “不特定の中の複数人の生徒

不定冠詞 “a / an” は ‘any’ に置き換えるとわかりやすい

不特定の中から1つの物を指す ‘a / an’ は、考え方としては「不特定の中からどんなモノでも1つ」と同じ意味になるので、文によっては ‘any’(どれでも)に置き換えてみると使う状況が理解しやすくなります。

例)
Can I have a bag? = Can I have any bag?
A baby needs a parent. = Any baby needs a parent.

不可算名詞に対して不定冠詞 ’a /an’ を使う方法

通常の不可算名詞(water, wine, food, money…etc)は、その性質上、1こ、2こ、3こ・・・と個別に数えられないので、不定冠詞は直接使えません。

しかし、名詞の前に入れ物や数量の単位を与えることで、単数/複数形のように扱ったり不定冠詞を使った表現も可能になります。

例)
I’d like to have some water.(水をください。)

I’d like to have a glass of water.(水を1杯ください。)

不可算名詞の例文)
I drink two glasses of wine.
I bought a bag of food.
You don’t need a lot of money.

不特定な一時・瞬間を指すのにも不定冠詞 ’a /an’ が使える

抽象的な名詞は一般的に個数が数えられないため、不可算名詞として扱われるのですが、中には「ある1つの一時・一瞬」の状態や感情を指す場合に冠詞を使うことができます。

例)
Let’s wait for a moment. (ちょっと待ってみよう。)
What an amazing song! (素晴らしい歌ですね。)
What a day! (なんて素晴らしい日だ/なんてひどい日だ。)
What a shame! (残念だ。)
What a beautiful! (美しいですね。)

「‘a’ と ‘an’ を正しく区別する方法 3 へ続く」